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コーチングとは

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コーチングの本質的な目的は、メンバーが自立し、再現性を持って行動できるようになることである。単なる指導やティーチングではなく、メンバー自身が考え、行動し、成果を生み出せるように支援することが求められる。

1. 相手がどこに向かいたいのかを把握する

まず重要なのは、メンバーが何を目指し、何を大事にしているのかを理解することである。コーチが勝手に目標を決めて指導しても、メンバーの主体性を奪い、成長を妨げることになりかねない。

コーチングの役割は、目指す方向に向かって、何度も指導するのではなく、自分一人でも到達できるように導くことである。

【事例】説明会でのプレゼンに自信がないメンバー

あるメンバーが、説明会でのプレゼンに自信を持てずにいた場合、単に「スライド4枚目はもっと具体的に説明しよう」「最後は熱意を込めて話そう」といったアドバイスをするのはティーチングである。

ティーチング自体は目の前の説明会に対して有効であるが、違う場面や異なる内容の説明会でも再現性を持たせるには、コーチングが必要になる。

例えば、以下のような問いかけをすることで、メンバー自身に考えさせることができる。

  • 「何のために説明会の時間を取得しましたか?」
  • 「10分の時間の中で、何を一番に伝えたいのか?」
  • 「先生にどのように認識してもらいたいのか?」
  • 「10分前と10分後で、どのような変化を狙っていますか?」

これらの質問を通じて、目的とGOALを明確にし、そこから逆算して説明会のフォーマットを考えさせる。

  • 「その目的を達成するために、一番伝えたいスライドはどれですか?」
  • 「そのスライドを効果的に伝えるためには、どうすればいいですか?」

このように問いかけ、考えさせることで、メンバーは説明会の構成や伝え方を自分で組み立てられるようになる結果として、異なる内容の説明会でも同じ考え方を応用し、再現性を持ってプレゼンできるようになる。

2. ありたい姿が描けない場合

もしメンバーが自分の目指すべき姿を明確に描けない場合は、いくつかの選択肢を示しながら方向性を考えさせることが効果的である。

例えば、

  • 「じゃあこういうところを目指してみる?」と提案する。
  • 「こういうGOALもあるし、このようなGOALも考えられるけど、どれが一番良さそう?」と複数の選択肢を示す。

このように、メンバーが自分自身で選び取るプロセスを通じて、目標に対する納得感や主体性が生まれる。


まとめ

コーチングのゴールは、単なるティーチングではなく、メンバーが自ら考え、行動し、再現性を持って成長できるようにすることである。そのために、

  • 相手の目指す方向を正しく理解する
  • 指示ではなく問いかけを通じて考えさせる
  • 選択肢を提示しながら主体的に目標を決めさせる

といったアプローチが重要になる。

このようなコーチングを実践することで、メンバーはどんな状況でも応用できるスキルを身につけ、長期的な成長につながるのである。

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