たびたび「うちの会社の◯◯のやり方が気に食わない」という声を聞くが
本人はそのやり方を実践できた上で言っているのだろうか?
ここで大事なのがピカソ的考えである
ピカソの画風の変遷
1️⃣ アカデミックな写実画(10代)
→ 「普通に上手い」だけじゃ満足できなかった
2️⃣ 青の時代(憂鬱な雰囲気の青色メインの絵)
→ 感情表現を強めた独自のスタイルへ
3️⃣ バラ色の時代(暖色を多用し、温かみのある画風へ)
→ 色彩をより意識し、写実から抽象表現へと移行
4️⃣ アフリカ彫刻の影響(形のデフォルメを探求)
→ 「写実を捨てて、新しい造形を作る」方向へ
5️⃣ キュビズムの誕生(20代後半〜)
→ 「見る角度を1つに固定せず、複数の視点を1枚の絵に詰め込む」
このように「普通の絵を描けるけど、あえて壊す」ことで、まったく新しい表現を生み出したのである
🔹 ピカソが伝えたかったこと
「ルールを壊すには、まずルールを知り尽くせ」
ピカソは最初から変な絵を描いていたわけじゃない。
✔ まず徹底的に「普通にうまい絵」を描けるようになった
✔ その上で、あえて常識を壊し、新しいスタイルを作った
つまり、「崩すためには、まず極める」 というプロセスを踏んでいる。
これは、どんな分野でも通じる普遍的な学び だと思う。
「基本を極めた上で、常識を超えていく」 という考え方が、本物の創造力につながる。
これを表す考え方・名言
1️⃣ 「ルールを壊すには、まずルールを知り尽くせ」(ピカソ的思考)
→ 基礎を知らずに「変えたい」と言っても説得力がない
→ まずは現状を理解し、完璧にできるようになってから、自分のやり方を考える
2️⃣ 「守・破・離(しゅ・は・り)」(日本の武道・芸道の考え方)
✔ 守(しゅ) → まずは型やルールを学び、忠実にこなす
✔ 破(は) → ルールの意味を理解した上で、少しずつ工夫を加える
✔ 離(り) → すべてを超越し、自分なりの新しいスタイルを確立する
→ いきなり「破」や「離」をやろうとせず、まずは「守」を極めることが大事
3️⃣ 「不満を言うなら、まず現状を完璧にこなしてからにしろ」(ビジネス的思考)
→ 「今の仕組みで成果を出せない人」が「こうした方がいい」と言っても説得力がない
→ まずは現状のルールで結果を出し、その上で「もっと良いやり方」を提案する方が通りやすい
🔹 まとめ
✔ 現状の不満を言う前に、まずは「当たり前」をしっかりこなす
✔ ルールや仕組みを理解し、現状で成果を出せるようになってから、自分の考えを提案する
✔ そうすることで、より説得力を持って、自分のやりたいことを通せるようになる
「まずは現状をこなす」=「型を身につける」
「その後、自分の考えを通す」=「型を破る」
この順番を意識することで、単なる不満や批判ではなく、実際に変化を起こせる力が身につく!
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