1. 朝令暮改を恐れず、柔軟な意思決定を
リーダーは間違いを認め、違う方法を考えることが重要です。誤りを認めることで、心理的安全性も高まります。その場では正解がわからないことが多いため、その時点でBESTだと思ったことを実行し、結果的に間違っていたら「成功に一歩近づいただけ」と判断を変えることを歓迎すべきです。
組織の文化としても『朝令暮改は大歓迎』という風土を作ることが必要です。「目立った失敗がない人は上に立つことはできない」と考え、一旦結論を出し、誤りがあれば修正する。このプロセスこそが成長につながります。
2. 科学的思考で仮説を試す
科学の正解はすべて「仮説」であり、ビジネスにおいても同じです。正しいと思う仮説を立て、それを試すことが重要です。その際に、「空欄にせず、仮説を試す」という姿勢を持ちましょう。
また、意思決定の際には『感情を脇に置く』ことが不可欠です。組織の判断において、好き嫌いで決めるのは愚の骨頂です。反論があっても、それを感情的に覆そうとせず、冷静に対応することが大切です。
3. 意思決定は3つの箱に分類する
すべての意思決定を即断するのではなく、次の3つの箱に分類しましょう。
- ①即決すべきもの（迷う必要なし）
- ②情報が不足しているもの（必要な情報を集める）
- ③時間をかけて判断すべきもの（期限を設定し、じっくり検討）
また、「機会損失」にも注意が必要です。今やることで未来の不利益を防ぐか？ 逆に、今やらないことで将来損失が生じるか？ 現時点でのコストを払うことで、未来にどう影響するのかを考えましょう。
4. 会議では「誰が決めるのか」を最初に決める
会議では、最初に「誰が決定者なのか」を決めておくべきです。マネージャーなのか、プロモーターなのか、裁判官の役割を明確にすることで、議論の迷走を防げます。
「全員が納得しないと決められない」という考えは捨てましょう。最終的に責任者が決め、それに従う仕組みを作ることが、組織の成長につながります。
5. 意思決定の環境を整える
ストレスや体調不良は、意思決定に悪影響を及ぼします。タスクラッシュ、空腹、プライベートの問題などがあるときは、重要な意思決定を避けるべきです。睡眠不足は自分のことを客観的にみることができなくなり、他者に対しても攻撃的になってしまいます！大事な会議の前日は計画的にしっかりと睡眠時間を確保しましょう。
また、声の大きい人や権威を利用して説得しようとする人には注意が必要です。「〇〇さんが言っているから！」は情報ではなく感想に過ぎません。「忙しい」「しんどい」といった発言も、何がどう忙しいのか具体的に把握することが大切です。
6. 失敗から学び、責任を積極的に取る
- 失敗した際には、「自分でコントロールできた部分はどこか？」を振り返る。
- 環境のせいにしても意味がない。
- 責任を取ることは、自分で決める自由を持つことでもある。成功すれば大きな成果が得られ、失敗しても成長につながる。だから積極的に責任を取っていきましょう！
7. 権限を与えたら介入しない
部下に権限を与えたら、その範囲には口を出さないこと。相談された場合も「それはあなたが良いと思う方で決めてください」と伝えましょう。安易な助言は部下の成長を妨げ、組織の発展を停滞させます。
8. 明確な意思決定を行う
- 「これは絶対にAだ！」と断定するのは禁物。
- 「私はAだと思います。その理由は～。しかし、Aにはリスクもあり、失敗の可能性もある。ただ、総合的に見てメリットが大きいと判断するのでAを推す」と説明する。
- 失敗したら素直に認め、「次はどうするか？」と淡々と進める。
9. 小さな成功体験を積み重ねる
変化の意思を持ち、「このままではいけない」という感覚を大事にしましょう。最初は小さな意思決定から始め、成功体験を積み重ねることで、自信と成長につなげることができます。
また、「なんとなく」を減らし、意図的な意思決定を増やすことで、「なぜ自分はこれをやっているのか？」が明確になり、最終的には「人生の目標」へとつながります。
10. 中間管理職が強くなれば、会社全体が強くなる
部下からのノイズに振り回されず、外部評価を意識することが大切です。組織の成長には、個人の感情ではなく、冷静で本質的な意思決定が求められます。
まとめ
リーダーに求められるのは、「決断し、変化を恐れずに前に進むこと」。そのためには、感情を排除し、適切な環境で、責任を持って判断する力が必要です。
大切なのは「変化意思」を持ち、成功も失敗も成長の糧にすること。組織の成長のために、まずは小さな決断から始めてみましょう。
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